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IA Summit 2010

さて、毎年恒例のIA Summitに今年も参加してきました。

11回目を数える今回は、アリゾナ州フェニックスにて、4/7〜8でチュートリアル、4/9〜11でメインセッションという日程で開催されました。

昨年に引き続き、#ias09のハッシュタグが用いられましたが、今回は実験的に#ias10jの日本語コメント用のタグを使ってみました。そのせいで、日本語での議論も結構活発に行われたように思います。

IA Summit 2010 Tweet Wall (Japanese)
http://ias10j.tweetwally.com/

今年のサミットは昨年に引き続き、若干人数は減ったように思いますが、全体的にはこれまでのサミットで一番面白かったです。

面白かったポイントは、僕自身発表をしたり、セッションにコメントをしたりと、より関与するようになっていることもあるのかもしれませんが、昨年が自己言及的な年だったので、みんなその反動でより内容に力を入れたのかもしれません(まあ、IAコミュニティはだいたい5年に一度くらいIAのあり方についての議論のループに陥りがちなんですが)。

さて、今年のセッションの報告は、またIA Summit Reduxを追って開催したいと思っておりますが、参加したセッションで記憶に残ったトピックをまとめておきます。

  1. 「Design Thinking」の流行?

    日本でも流行の兆しがある(かもしれない/といいなあ)、IDEOに代表されるDesign Thinkingですが、今年はそういったVisualizationや体験型のプロセスのセッションが目立ちました。IxDAのほうでもそういうセッションがあったかと思いますが、IA Summitではあまり覚えがなかったです。
    今回はダン・ロームの基調講演に始まり、Dennis SchleicherのBodystorming(これはブレストとアクティング・アウトが組み合わされたかなりおもろい手法です)、Adaptive PathのKateによる、インタビューのメモの視覚化、といったワークショップと組み合わせたようなセッションがありました。
    こういったセッション自体は大変面白かったのですが、IAとUXD(UXデザイン)との融合がより顕著になってきたことの表れとも言えると思います。
    この傾向はRosenfeld Mediaの品揃えにも表れています。

  2. 前提知識の高度化により話が具体的に

    直球のIAの話は、より具体化した話が増えてきました。
    インストラクションデザインとしてのIA、カードソーティングの応用手法、SNSと現実のソーシャルネットワークとの齟齬とその解決方法、机の上に積み重ねられた書類のIA、RITEと呼ばれる短期間でまわすユーザビリティテスト、コンテンツ評価手法、EIAの実践、ライブペルソナの構築、と実践的にも、あるいはプロジェクト設計や戦略構築に有用な視点、事例報告を得ることができました(上記は僕が参加したセッションです)。
    ただ、こうなってくると、やはりプロシーディングス(予稿集)を見ただけではどういったセッションなのかが予測できないのです。やはり、以前のように、プログラムを「基礎」「実践・事例・理論」「R&D・未来」といったように分けてセッションが走っているとわかりやすいのですが(たぶんプログラム構築の人も大変なんだと思いますが)。
    まあ、正直UPAやCHIなんかとかぶってきつつあるのも事実です。

  3. 「我々への言及」は減った

    先にも書きましたが、去年多かったコミュニティ自体についての(どちらかと言えば悲観的な)議論はなかったと思います。
    臨時のセッションでIAサミットの未来、というのはあったようですが、そちらはもっとコンサルタントがクライアントを連れてこられるようにするとか、社内のスタッフをまとめて連れてくるにはどうしたらよいか、といったような、かなり具体的な検討だったようです(参加した@ericthebellから聞いた話ですが)。
    まあ、やはり去年のJJGの話が効いたのだと思います。

  4. そしてRSW

    まあ、ともあれ、リチャード・ソウル・ワーマンでしょう。
    基調講演の最中のtweetはけっこうさんざんな感じですが、いや、べつに彼の基調講演にプラクティカルなものなんてもとめていませんて。
    生のRSWの話を聞けるだけでこの会に来た会があるってものです。実際、泣いている人までいました。
    ちなみに、僕は無謀にも彼に自分のポスターセッションの内容を説明しようと押しかけてみましたが、あまりの興奮ですげー早口になってしまい、RSWから直々に「Calm down(落ち着きなさい)」とお説教(?)をうけることができました。怒られてなんですが、大変光栄です。あと、話についても「そこは全体像から話して」というように直々に指南を受けることができました。いやいや。
    そういえば、数年前のPeter Melholzのクロージングプレナリーでも、彼はRSWの話からはじめてましたっけ。Peterにも感想を聞いてみたいと思います。

ちなみに、僕の発表は「IAフレームワーク」。
拙著「IA100」で用いた、情報アーキテクチャデザインのための枠組みの紹介です。

うれしいことに好評で、本も日本語なのに、多くの人がページをめくって細かいところまで見てくれていました。
いくつか有益なコメントももらえたので、今後に反映させようと思います。

と、このエントリはUAのフェニックス→LA便が遅延し、一泊滞在を余儀なくされたLAのホテルにて書いております。

帰国したら、写真類は追ってアップします。

「CSS nite LP7|IAスペシャル」に出演します

9/12(日)に開催される「CSS Nite LP, Disk 7|IAスペシャル」に出演することになりました。

CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」

  • 長谷川敦士(コンセント情報アーキテクチャの全体像〜ワークフローとケーススタディ〜
  • 林千晶(ロフトワークプロジェクトマネジメントから見たIAの大切さ
  • 佐藤伸哉(ソニーIAの欠点〜IAの本来の目的と役目
  • 坂本貴史(ネットイヤーグループIAワークショップ〜LPOをテーマに〜
  • 小久保浩大郎(iA実装視点からのボトムアップIA
  • 長谷川恭久(couldIAからWebサイトデザインへの突破口

ワタクシ長谷川は僭越ながら、キーノートとして情報アーキテクチャ設計の全体像について概観させていただきます。ふだんから言っている内容の総括的な形になると思いますが、できるだけ実例も紹介します。

日本でこれまでになかった規模でのIAに関する集まりになりそうです。

興味のある方はぜひご参加ください。

なお、これに先駆けて、8/20には、アップルストア銀座にて、CSS Nite in Ginzaに出演します。

CSS Nite in Ginza, Vol.38
http://cssnite.jp/ginza/vol38/

こちらでは、海外IA最新レポートとしてIA Summitなどのカンファレンスの模様や、最新のIA技術などを紹介します。

事前登録は締め切られたようですが、当日受付もあるようですので、こちらもご興味ある方はぜひ。

Journal of Information Architecture

独立団体であるREG-iA(Research & Education Group in Information Architecture)が、IA Instituteにスポンサーを受ける形で、Journal of Information Architectureが創刊されました。

Journal of Information Architecture
http://journalofia.org/

Volume 1, Issue 1の内容と、次号のCall for Paperが公開されています。
本誌内容は直接ダウンロード可能となっています。むしろ、紙の雑誌は作らないのかな?

Issue 1, Vol. 1 Spring 2009

  • Dorte Madsen Editorial: Shall We Dance?
    シャル・ウィ・ダンス?
  • Gianluca Brugnoli
    Connecting the Dots of User Experience
    ユーザーエクスペリエンスの「点」をつなぐ
  • Helena Francke
    Towards an Architectural Document Analysis
    設計的ドキュメント分析のために
  • Andrew Hinton
    The Machineries of Context
    文脈のしくみ
  • James Kalbach
    On Uncertainty in Information Architecture
    情報アーキテクチャの不確実性

Call for Paperの内容もいまのIAの問題意識を端的に表しています。

Call for Papers

  • Theoretical foundations of information architecture;
    情報アーキテクチャの理論的基礎
  • Pervasive information architecture;
    情報アーキテクチャの普及
  • History of information architecture;
    情報アーキテクチャの歴史
  • Information architecture techniques and best practices; card sorting; freelisting;
    情報アーキテクチャ技術およびベストプラクティス:カードソーティング、フリーリスティング
  • Way-finding in digital environments; human information seeking; human information interaction; navigation and navigation behaviors; findability;
    デジタル環境での探索、情報探索、情報のインタラクション、ナビゲーションとナビゲーション行動、ファインダビリティ
  • Labeling and representation in digital environments;
    デジタル環境でのラベリングと表現
  • Organization of information; pace layering; taxonomies; folksonomies; collaborative tagging;
    情報の組織化、ペースレイヤリング、タクソノミー、フォークソノミー、協調的タグ付け
  • Social media; social computing; social networks;
    ソーシャルメディア、ソーシャルコンピューティング、ソーシャルネットワーキング
  • Information architecture and digital genres;
    情報アーキテクチャとデジタルジャンル
  • Information architecture development in organizations, in communities, in society, globally;
    組織、コミュニティ、社会、世界での情報アーキテクチャ開発
  • The role of information architecture in information systems development;
    情報システム開発における情報アーキテクチャの役割
  • The value of information architecture for organizations;
    組織のための情報アーキテクチャの価値
  • The impact of information architecture in organizational information policy and information strategy;
    組織の情報ポリシーと情報戦略における情報アーキテクチャのインパクト
  • Multilingual, multicultural information architecture; global information architecture;
    多言語、他文化での情報アーキテクチャ、世界的な情報アーキテクチャ
  • Information architecture design and evaluation for various applications in business, managerial, organizational, educational, social, cultural, and other domains;
    ビジネス、経営、組織、教育、社会、文化、などの領域における、情報アーキテクチャ設計と評価のさまざまな応用
  • The impact of information, information architecture or information technology on people’s attitude, behavior, performance, perception, and productivity;
    情報、情報アーキテクチャあるいは情報技術の、人々の態度、行動、ふるまい、知覚、生産性に対してのインパクト
  • Information architecture education.
    情報アーキテクチャ教育

職種としてのインフォメーションアーキテクトはともかくとして、研究対象分野としての情報アーキテクチャはまだまだ可能性がありそうです。

IA, and UX

毎年春の恒例となったIAサミットが閉幕した。
今年は10回目という節目の開催ながら、不況の影響もあり参加者は昨年の600人超から400人弱へと減少、一回り小さくなった開催だった。

今年はネットイヤーの坂本くん、コンセントの河内さんと共に渡米となり、現地で西海岸に留学しているでソニーの佐藤大輔氏夫妻と合流した。

行われたセッションの内容は、より横断的な内容が増え、またIAの将来や今後のあり方を議論するようなセッションも多く開催されていた。
これまでより、パネル形式での議論が多くなり、また数人で議論を行うようなセッションもいくつか開かれていた。

通常の(概念的な)セッションとしては、メディアの変革に伴う利用者の変容、優れたユーザー体験の提供のためのポイント、段階的なサイトリニューアルのための戦略、といったようなテーマ。
また、ファセット分類検討のケースじれや、おなじみeightshapesによる、優れた納品物のためのテンプレートといったより実践的な内容も見られた。

そして、それと同時に見られたのが、IAはどのように進化すべきか、IAコミュニティの現状の課題の分析といった「IAはどうなるのか」というテーマだった。

そこでは、ちょうど先月IA Instituteも共催して開催されたIxDA(Interaction Design Association)との棲み分け、またそういった観点で話が分断されることによるIAコミュニティへの求心力の低下といったものが議論されていた。
それを象徴したのがadaptive pathを率いるJesse James Garrett氏のクロージングプレナリーだった。

そこでJJGは、もはや我々はインフォメーションアーキテクトを名乗るべきではない、我々はみなユーザーエクスペリエンスデザイナーなのだ、と宣言したのだった。

この宣言にその場は一瞬凍りつき、静まりかえった。
飛び交っていたtwitterのコメントにも動揺したコメントが多く見られた
http://search.twitter.com/search?q=%23ias09

JJGの演説では、我々が行っているのは、カスタマーの声を反映させた要件定義、それをクライアントと作り上げていくことであり、IAだのIxDだのと狭い範囲の(little IAの)議論を行うべきではない、という趣旨であった。
(スピーチの内容はIA Summit09のサイトよりポッドキャストで公開される予定)

そもそも米国で広まっているIAと名が付いている職種はInformation Architect(インフォメーションアーキテクト)と、Information Architecture(情報アーキテクチャ担当)との二通りある。
その内容としては、コンテンツ分類をしてワイヤーフレームを書く、というものから、プロジェクトの上流から人間中心設計的なプロセスを導入し、要件を定義していくといったコンサルタント的なものまで幅広い。

こういった背景から、より上流に関わる人材の呼称として、インフォメーションアーキテクトからUXデザイナーが適切だ、という指摘は理解できる。

そして実はJJGのこの主張は2002年に彼がia/reconというエッセイを書いたときからまるで変わっていない。

ia/recon
http://www.jjg.net/ia/recon/
日本語訳:IA再考
http://iainstitute.org/ja/translations/000305.html

このエッセイで彼は、組織の中で優れた情報空間(情報アーキテクチャ)を構築するために必要な作業は、コンテンツの分類やナビゲーションの設計といったいわゆる「情報アーキテクチャ」作業だけでは不足しており、その範疇外のプロジェクト自体へのコミットまで必要である矛盾を指摘している。

IA再考
(略)その結果が「小さなIA」と呼ばれる — コンテンツ構成と情報空間の構築に焦点があてられたものだ。しかしながらこの役割の定義を(領域として)実際の役割にあてはめられると、定義された「枠」によって、情報アーキテクチャの成功に本来不可欠な多くの要素が、任務の範疇外とされてしまうのではないか、という不安を生む結果となってしまう。(略)

ここでいう「情報アーキテクチャの成功に本来不可欠な多くの要素」を担当する役職としてUXデザイナーという名称が必要となるというストーリーとなる。

つまりこれまでは、

情報アーキテクチャ:問題解決のための要因
インフォメーションアーキテクト:わかりやすさの問題を解決するひと(情報アーキテクチャはその一要因)

という形容上の齟齬があった部分についての解決を、ここで言われていたインフォメーションアーキテクトという呼称をUXデザイナーとすることで解決する、ということとも言える。

このUXデザイナーが解決する問題としては、IxDも含まれる。
(本当はテクノロジーデザインや、グラフィックデザインも含まれるはずだが、その議論はまた別途とする)

同じような問題意識については、adaptive pathのChiaraのエントリが端的だ。

Why I am no longer calling myself an information architect. | adaptive path blog
http://www.adaptivepath.com/blog/2009/03/23/why-i-am-no-longer-calling-myself-an-information-architect/

このなかで彼女は、なにがIAに必要かを語るとき、IA以外のことを語っていた、と記している。

IA再考
そこでただひとつの解決策は、領域と役割の定義を互いから完全に切り離して考えることだ。これは一見反論理的に見えるけれども、実際うまく理にかなったやり方である。おまけに一方が他方に先んずることもない。ひとつの例として、オーケストラの指揮者は多岐に渡る創造性と管理能力を問われるが、「指揮をする」という役割ひとつをとって考えてみると、必ずしもそれは彼が抱える広義の任務を説明してはいない。

日本では、結局(幸いにも)インフォメーションアーキテクトという職種もあまり普及しておらず、またUXデザイナという名称もまだまだこれからといったところだろう(コンセントではUXアーキテクトという職種がある)。

日本では、品質担保とプロジェクトマネージメントの両方の責務を負った役職として「Webディレクター」がある。
現在、僕自身、そして日本のIAコミュニティでは、情報アーキテクチャを職能としてWebに関わるより多くの人に知ってもらうべきだと考え、活動を行っている。
JJGの今回の宣言は、日本における状況にも合ったものであると言えるだろう。

また、先日Peter Morvilleによってエントリされた、User Experience Deliverablesもこの構造を表している。

User Experience Deliverables
http://semanticstudios.com/publications/semantics/000228.php
日本語訳:ユーザーエクスペリエンスデザイン成果物リスト
http://blog.iaspectrum.net/UserExperienceDeliverables.html

JJGの1時間にわたる画面投影を伴わない演説は、今回のサミットで多く見られた危惧を一掃するものではなかったかもしれないが、セッションを統括するにはふさわしかったようにも思う。

そして、僕が肩書きを変えるかというと、やはり僕はインフォメーションアーキテクトのままでいたいと思う。

Information Architects

1.データに潜む隠れたパターンを整理し、複雑さを明快にする人
2.ユーザーが自分の知識を獲得するための道筋を見つけられるような、構造や地図を作る人
3.明快さ、理解、情報の整理に特化した、時代の要求によって生まれた21世紀の職業
Information Architects – Richard Saul Wurman
http://www.amazon.co.jp/dp/0823064557

IA Summit 09

今年も毎年恒例のIA Summitに参加のために、3月18日〜24日まで日本を離れます。

とりたててすごいトピックはなくても地味にトレンドの変化を感じることができる貴重なイベントです。

ちなみに、場所はテネシー州メンフィスで、プレスリーにはあまり興味がないので、旅行気分というより、子供としばらくあえない残念感のほうが強いかも。

メンフィスのおすすめ情報をお持ちの方教えてください。

IA Summit 09 | 情報アーキテクチャアソシエーションジャパン – IAAJ

IA Summit 09

Effective Prototyping With Excel


Effective Prototyping With Excel: A Practical Handbook for Developers and Designers (Morgan Kaufmann Series in Interactive Technologies)

エクセルでプロトタイプを作る、という書籍。

実際ここ数年ワイヤーフレームを描くのにはエクセルがよく使われているのは事実だが、そのまんま直球で本になるとは。盲点であった。

ざざっと読んだが、プロトタイピング(動きの検証)という意味ではいろいろと工夫しているが、やはりエクセルでそこまでやるならHTML等でプロトタイプを作った方がよいのでは?と思ってしまう。

情報の配置のパターン洗い出し、UI要素の検討、という意味では、たいていのオフィスPC(仕事に使うPC、という意味)には入っているエクセルで作るのは合理的だ。

これによって、WFが仕様書としてエンジニアの手に渡ったり、それがまた設計者によってブラッシュアップされたり、ということが可能になる。

はずだが、実際は一度設計に使われたWFを再利用する、というケースは少なく、書き直した方が速い、ということになりがちだ。

User Experience Deliverables by Peter Morville

白クマ本やアンビエントファインダビリティで有名な米国のIA Peter Morville氏の力作「User Experience Deliverables(ユーザーエクスペリエンスデザイン成果物リスト)」をメディアプローブの浅野さんが翻訳してくださいる

IA Spectrum:  Peter Morvilleの「User Experience Deliverables」を翻訳しました

シロクマ本や『アンビエント・ファインダビリティ』でおなじみのピーター・モービル(Peter Morville)が率いるSemantic StudiosのPublicationsコンテンツが約1年半ぶり(!)に更新され、User Experience Deliverablesという記事が公開されました。
ユーザーエクスペリエンスデザインに関わる各種の成果物のまとめという実用的な記事ではありますが、いかにもPeterらしいユーモアがちょこちょこと顔を出している、なかなか面白い内容です。

やはりIAたるもの自身が情報をうまくまとめてプレゼンテーションできねばならぬ、という好例。

IA/UX業界、Web業界の人は実際にやるかやらないかは別として、これらのキーワードの内容、相関あたりまでは追っておく必要がある。

Web Directions East 08

世界的なカンファレンスであるWeb Directionsの初のアジア開催である、Web Directions Eastにて講演を行ってきました。

今回のテーマは、現在吉田望氏と研究中である、企業ブランドと情報アーキテクチャの関係について。

吉田氏の分析による企業ブランドと商品ブランドの類型化と、それをエンタープライズ情報アーキテクチャとして実現するためのパターン、加わる要因軸について分析を行った結果を話しました。

これがなかなかおもしろいネタなのです。

で、カンファレンス後のパーティでは、Clearlef社主催するをAndy Budd氏と盛り上がりました。

内容はIAサミットでもよく話題になる、日/欧米のデザイン比較とその要因ついて。

こちらもいくつかおもしろい研究テーマが見つかったので、内容をまとめて、次回のIAサミットで話そうと思っています。

また、彼らが主催する、UX Londonカンファレンスでも、その話をさせてもらえるかもしれないので、その時は、同時期(ちょうどUX Londonの後)にある、HCII 2009(Human Computer Interaction International)(こちらではHuman Centered Design事例について話します)とハシゴになる予定です。

世界一周だな。

2008-11-07 10:12:21 +0900

写真はJohn Allsopp氏によるオープニング