IA100

さて、このたび、本を出版しました。

IA100 —ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計

情報アーキテクチャ、すなわちIAについて、その概要、前提となる分析、構成と3部構成で、100のトピックに分けて解説しています。IAについて100のトピックなのでIA100です。

企画からほぼ2年かかってしまいましたが、ようやく発刊にこぎつけることができました。

僕自身、「情報アーキテクチャ」「インフォメーションアーキテクト」というキーワードで活動をはじめて、この12月でちょうど10年になります(2000年1月からIAだから、その計算で合ってる?)。

IAの本家である米国のIA Institute、その前身のAIfIAでも、「IAの定義」は「無理」という合意が作られており、実際僕自身も自分で思っているIA像と、業務でやっている、あるいは求められているIAの姿、というもの違い、ギャップは自覚しながら日々を過ごしています。

とはいいながらも、やはり、「名前をつける」ことの大事で、具体化されないといつまでたっても誰もIAってなに?ってのがよくわからないそれっぽいもの、としかとらえられなく、それゆえ、建設的な議論や、事例を活かした応用や、分析もできない、という状況になっており、残念に感じていました。

実際、「やっていること」という観点で言えば、日本のウェブサイトはけっこう世界的に見てもよくできているものが多く、IAの国際会議であるIA Summitで発表されている事例にもひけをとりません。というかむしろ事例として話すと好評なものばかりです。

でも、それを語る言語がないばかりに、「どこがいいのか」「どのぶぶんを自分たちの設計にも取り入れられるのか」「どういう方向を目指すべきなのか」といった議論ができないのです。

決して英語圏ばんざい、とは思っていないのですが、そういったデザインの言語化という意味では、英語圏の人の方ががんばっていると思っています(プロフェッショナルの仕事のしかた、というような深い事情がそこにはあるわけですが)。

で、IAとして活動してきている以上、自分の学んだ情報アーキテクチャというものを一度言語化したい、と思ったのが本書の趣旨です。

内容としては、これまで発表してきたものもの多いので、スライドシェア等で見ていただくこともできます。

Slideshare | Atsushi HASEGAWA’s presentation

実際、ここで書いている理論や手法、パターンなどは、決して新しいものではありません。

が、いざ、ウェブサイトの情報アーキテクチャを設計しよう、と思ったとき、あるいは、そこまで思わなくても、サイトを構築していてうまくストラクチャやナビゲーションをまとめられないとき、考えなければならない「だいたいぜんぶ」はこんなものだろう、と思っています。

「だいたいぜんぶ」がわかっていることで、基盤はそこにまかせて、頭はより新しいこと、不定形のことに使う、というのが好きなので、というか頭のキャパシティ的に、全部追おうとするとすぐにテンパってしまうので、その「基盤」部分を外部化する、ということは僕自身にとって結構重要なことでした。

このIA100では、その「だいたいぜんぶ」を記したつもりでおります。

構成、および個々のトピック内容について、改良の余地は感じております。

ご意見はぜひ教えていただけましたら幸いです。

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