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Information Architecture

IA Conference 2024

シアトルで開催される IA Conference 2024 #iac24 行ってきます。日本語は #iac24j でつぶやく予定。

1日目終了、今年のテーマは「IA in the Age of AI」ということで、初日のセッションはほぼAIとIAの議論。今年はシングルトラック(例年トリプルトラック)だったが、テーマとセッション内容からアリなプログラム構成だった。

今年は会場がSeattle Public Library、Rem KoolhaasとJoshua Prince-Ramusによる設計で、2004年竣工、かなりデザインは攻めている。2024年の今見ても斬新。そして2007年に訪問したときとかわらずまだ古びていなかったことに驚く。

会場は約300人入れるAuditorium。テーブルがないのと、なかなか移動しづらいのとで若干丸一日のカンファレンスには厳しい会場。会場もあってかことしの定員は300人弱。一時期の800人規模からするとだいぶ減っている。

初日セッションについてはまた追ってまとめるが、AIの学習データ設計においてIAの重要性があること、ユーザーの情報探索視点での観点:AIは能動的な検索活動と補完関係となる、といった視座でのセッションであったと思う。

ポスターセッションでは、THE NEW ERA OF IAというまさにいま僕が考えているテーマでの発表があった。これは日本からもコミットしたいところ。

ところで、いつの間にかWIADはWorld IA Association(WIAA)主催になっていた。IAI主催じゃなかったっけ?

オーラルセッションがテーマスペシフィックになっていた反面、ポスターセッションで幅広いトピックが扱われていた印象。この構成はカンファレンス設計としてありに感じた。

久々のUS所感:ゴミの分別難しい、レストランでも大人向けノンアルドリンク充実、コーヒーコーナーのミルクはアーモンドとオーツだけ、マスクは西海岸でも誰もしてない、(去年もだったけど)携帯のローミングはもはやシームレス。

古着大手のVintedによるサイズ表記問題。AIから離れたガチIAな話題。が、吊るしの服を買うという状況自体の限界に感じられてならない。衣料品にもFabでいうところのDIDOが必要なのではないか。「流行を着る」ではなく「自分に合ったものを長く着る」価値観にどうやったら移行できるのか。

IA and AI for Serendipity – Kit Oliyny
https://theiaconference.com/sessions/ia-and-ai-for-serendipity/
面白かった。別タイトルDesigning for Chaos、UXにおいてちょうどいいセレンディピティとはなにか、それを生み出すためにどうするかを論じる。この分野はこれからもっと議論されるだろう。

Three Fun Workshop Activities for IA Projects – Dan Brown
https://theiaconference.com/sessions/three-fun-workshop-activities-for-ia-projects/
IAワークの入り口になるワークショッププログラムと、それを実践するための原則。こういう形でちょっとずつIA教育も進めていくのがよさそう。

細かい久々のUS所感その2:クレジットカードはタッチでいけた、ApplePayは試してない。T-Mobile 5Gは実測で150Mbps出てた。シアトルはレストランでパスポート求められたことはなかった。シアトルの空港(SEA)はなんと事前にセキュリティ優先の予約ができる。

二日目終了。1日目に比べると非AIトピックが増えてた。スピーカーも冒頭に「これはAIネタじゃないよ!」とジョークで言ってみんなで盛り上がる感じ。シングルトラックということもあり、全体的に実用的な話が増えており、それ故、テックな話に寄ってしまっている印象もある。

IA Summit 2017 is over

毎年春に開催されている、インフォメーションアーキテクチャ(IA)に関しての国際会議「Information Achitecture Summit 2017」、通称IAS17が3/24-27(事前ワークショップは3/22, 23)に開催された。日本では年度末の大忙しな時期ではあったが、今年も強行軍で参加。結論としては、IAを中心としてデザインのあり方の、新しい視点と混乱とのリアリティを体験することができたたいへんよい機会であった。

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インフォメーションアーキテクチャとしてのSession-22

TBSラジオで荻上チキ Session-22という番組がある。

荻上チキ・Session-22
http://www.tbsradio.jp/ss954/

荻上チキ・Session-22|TBSラジオCLOUD
https://radiocloud.jp/archive/ss954

評論家の荻上チキ氏が毎回テーマを設定し、専門家を招きながらディスカッションしたり、レクチャーを受けたりするというスタイルの番組。Podcast時代から通勤時にはほぼこの番組のアーカイブを聞いているのだが(いまはWebベースのTBSラジオクラウドサービスを経て専用アプリもしくはRadikoから聞ける)、この番組は優れたインフォメーションアーキテクトとしての仕事であると受け止めている。

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IAS16_Day2

IAサミット二日目。選んだセッションにもよっているが、わりと「IAサミットならでは」な日になった。今年のちなみにセッション形式は、3本のセッションが並列で進行し、参加者は好きなものを選ぶことができる。3本のトラックには、明示的に名前がついていることもあれば、今年のように特にわかれていないこともある。別れている年は、たとえば「理論・探索」「実践・事例」「コミュニティ・組織」といった感じ。
今年は別れていなかったので、どこに参加したらよいかけっこう迷った。
また、この3本に加えて、Flex Trackという自由なトラックがあったりしていたのだが、それも今年はなかった。Flex Trackはけっこう惜しむ声が多かった。

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IAS16_Day 1

IA Summit 2016初日のレポート。基調講演を含め合計7つのセッション+ポスターセッションに参加した。例によって速報なので、写真やプレゼンテーションへのリンクは帰国後に。ちなみに今年は全セッションのビデオが後日公開されるとのこと。また、リアルタイムでの文字起こしも行われ、以下のリンクから参照することができる。
金曜のスケジュール
リアルタイムでのキャプション

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IAS16_Reframe IA Workshop

IAサミット初日の前日のプレカンファレンスワークショップの日。

今回で4回目となるリフレームIAセッションに参加。今回のテーマはMasterwork of IA(IAの代表作)。Pervasive IAの著者であるAndrea Resminiをはじめとして、パワフルなIAたちによるオーガナイズ。参加者もDan Klyn、Christina Wodtkeをはじめとした豪華な顔ぶれ。朝の9時から夕方5時までの終日ワークショップ。

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IA Summit 2015

情報アーキテクチャ(Information Architecture: IA)についての年に一度の会議 IA Summitが、ミネソタ州ミネアポリスにて開催された(IAS15と呼ばれている)。本年度のトピック、傾向などについて紹介しよう。

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World IA Day 2015 Tokyo

In a few hours we’ll start the World IA Day 2015 Tokyo. Believe me, it’s really awesome!

Till last year, we had held WIAD Tokyo at the Fukutake Hall, The University of Tokyo every year. We thank you guys, the 200 people who came to WIAD Tokyo for having interests in IA, we really appreciate it. Moreover, a fact that the tickets for WIAD Tokyo had been sold out in just two days made us consider that we should increase the scale of WIAD Tokyo. On the other hand, last year we had an accident, a serious snowfall. Because of it, we had to cancel the event. This made me realize that we have snow here in Tokyo sometimes in February.

Therefore, we decided that we should hold WIAD Tokyo as a broadcast style: we stream our program on the internet and you can attend it through the browsers and Twitter. This year’s program includes two keynotes, one panel discussion, and open discussion with the audience. And our sponsors support us to translate all discussion into English to share it with the global IA community.

The first keynote is held by Dr. Koichiro Eto of AIST who is known as a media artist and the organizer of Nico-nico Gakkai beta (Nico-nico conference beta), which is a new challenge of academic conference. He has been studied on collective intelligence such as Wiki and the pattern languages. On the presentation, he’ll give us his journey on fighting with collective intelligence.

etolab@AIST
http://eto.com/lab/

The second keynote is held by Dr. Michio Okada who is a professor of Toyohashi University of Technology. He is known as the father of the “weak robot” concept. He’ll illustrate that concept on his presentation and we’ll find that we should consider our new “weak IA” way of thinking.

Dr. Michio Okada
http://www.icd.cs.tut.ac.jp/~okada/index.html

We’ll have a panel discussion after the keynote. We invited a guest panel, Mr. Kei Wakabayashi who is the editor in chief of the WIRED Japan edition. Through the discussion between the keynote speakers and Mr. Wakabayashi, we’d like to develop a new IA and an approach to it.

Our program will broadcast on February 21st, 2015 13:00 – 18:00 JST (4:00 – 9:00 GMT / 0:00 – 5:00 EDT), stay tuned.

 

Broadcast live streaming video on Ustream

 

Atsushi Hasegawa, Ph. D.
WIAD Tokyo