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音楽サブスク比較メモ_2020

最近10年ぶりに家のメインのアンプ(AVアンプ)を買い換えた。そしたらSpotifyネイティブ対応だったり、Amazon Music HD対応だったり、Dolby Atmos対応だったりといろいろバージョンアップできたのでこの段階でのメモ。全部書くと長くなるので、今回は主に音楽試聴の利用者体験観点。

ちなみに筆者の聴く音楽は主としてロック〜エレクトロニカな感じといえばよいかな。フェイバリットはUKシューゲイザー my bloody valentine。

導入前環境

リビングではAVアンプ(Marantz SR6015) – スピーカー(JBL 4428)に対して、AirMac ExpressというApple製WiFiルーターをAirPlay受信機として使用(ルーターとしては使わず)。有線LAN(1000Base-T直結)、光出力でAVアンプに接続。これに、MacやiPhoneからAirPlayで飛ばして音楽を鳴らしていた。

AirPlayとしてネットワーク転送される際にどっちみちある程度ダウンサンプリングされるので、ハイレゾの必然はそこまで感じず、むしろ利用端末の利便性で考えていた。その意味でiPhoneのMusicとSpotifyが利用頻度が高かった。たまにMac iTunesからの再生もやっていたが、Macをおいている部屋がリビングと別なので頻度は低い。

利便の観点でいうとSpotifyとApple Musicはどっこいどっこい。なんとなくSpotifyのほうがさくさく動く感はあるのとおすすめされるプレイリストが気が利いている感じがするのがメリットだが、プレイリスト(再生リスト)のどの曲がたまっているのか、が直感的にわからずいつも困る。

あと、個人的にSpotifyの致命的な点は、2020年現在なぜか配信をやめてしまっているmy bloody valentineの音源を聞けないこと。Appleのほうはかつてリッピングした音源があるのでそちらを聞ける。

Apple Musicはいいのだが、自分で買ったりリッピングした「ライブラリ」とサブスクの「Apple Music」との混在がやはり日常利用においては思ったよりまぎらわしくなる。

逆に仕事部屋は、Macに音楽制作用のMOTU M2(オーディオインターフェイス)、IK Mutimedia iLoud Micro Monitor(パワードモニター)を常設しているので、鳴らすとしたらそれに直接。もしくは気分に応じてヘッドフォン使い分け(リスニングではゼンハイザー HD25もしくはGRADO SR80)。

新AVアンプ導入後

新しいAVアンプを買ったらAirPlay 2、Spotify、Amazon Music HDに標準対応していた(それあるから買ったのもあるが)。

で、SpotifyはSpotify Connectという、コントローラーと再生機器とを別途で管理する概念があり、これが利用上はベストであることがわかった。

これでいったんの結論、以下は長い余談となる。

Spotify Connectとは、イメージ的にはAVアンプ内にSpotify再生専用端末が入っていて、それを手元のiPhoneなりMacなりからコントロールする、というもの。AVアンプを使わずともMacをiPhoneからコントロールしたり、逆にiPhoneの再生をMacからコントロールしたりもできるのだが、通常再生機器と操作機器はいっしょで問題ないのであまり使われないと思う(僕はあまり使っていなかった)。

これが今回のように再生機器が据え置きだと威力を発揮する。手元ではなれたインターフェイスで操作しつつ、再生は任意の機器でできる。なにより、据え置き機はこちらも有線LAN接続でSpotify最高音質は担保できているので、手元のiPhoneではデータのことは考えなくてもよいというのも正しい。

このあたりオブジェクト指向でアーキテクチャを考える意義としても使えそうである。

で、音質でいうと、話がややこしくなるが、Amazon Music HDがここで登場する。Spotify、Apple Musicはもともとモバイル再生を前提にしているのでロッシー音源(非可逆圧縮)音源で、その音質には限界がある。そこにロスレス音源であるApple Music HDという選択肢があらわれた。ロスレスは可逆圧縮なので音源データに損失がないということになる。かつ、音源によってCD(44.1kHz/16bit)より高音質なもの_も_ある。

いままではAirPlay(これは可逆圧縮なのだがCD音質にダウンサンプリングされる)を通していたので、そこまで気にしていなかったのだが、96kHz/24bit音源とかが再生できるとなるととたんに欲が出てしまう。

Amazon MusicはHDとUltra HDという音源があり、HDがCD相当、Ultra HDが「それ以上」。

ということで、急遽Amazon Music HDにも試しに契約してみて再生をためす。この接続においては、筆者がAmazonの各国のアカウントを持っていて使い分けていることもあって、当初アプリからUSのAmazon Musicにつながってしまい、なかなかアクティベートすらできなかったトラブルもあったがそれは置いておいて、なんとかいまは使えている。

で、マランツはDENONと同じHEOSという汎用音楽アプリAPIを持っていて、そこ経由でさまざまなサブスクなどとつなぐことができる(Sound Cloundにもつながる)のだが、逆にAmazon MusicにもこのHEOSからつないで再生することになる(Amazon MusicアプリからつなぐとUltra HD音源でもHD再生となってしまう)。

が、このHEOSアプリからの操作がまったくいけてない。表現が難しいが、ライブラリの概念がなく、個別のアルバム単位で再生を指示しなければならない、という感じか。LPを選んでターンテーブルに乗せる感覚に近い。LPだったら趣があっていいんだけどね(なのでMBVはLPで聴くことも多い←だったら冒頭のSpotify云々いらないじゃん)。

ちなみにここでまた余談だが、Spotify/Apple Musicがロッシーじゃんに気づかされたので、急遽アンプにはCDプレイヤーもつないでいる。2020年になってまさかのCD復活。1,000枚くらいのCDは倉庫か廃棄かと段ボールに移されていたのだが、500枚くらいは棚に戻りそう。

Amazon Musicにもどると、HEOSの使いにくいUIを乗り越えるとようやくUltra HD音源を聴くことができる。ちなにみ筆者の日常的なリスニング対象でUltra HD対応を発見したのは、クラムボン(96kHz/24bit)、Radiohead(96kHz/24bit)、長谷川白紙(44.1kHz/24bit)、NUMBER GIRL(48kHz/24bit)、やくしまるえつこ(24bit/96kHz)あたり。いや、正直Ultra HD縛りで聴きたいわけではまったくないのだが、それでもぽつぽつしかない、というのが正直なところ。

そして肝心の音質はどうか。ナンバガでサンプリングレートの違いを感じるのもなかなかたいへんだと思うので、透明度の高いRadioheadの後期や長谷川白紙で聴きくらべをしてみたところ正直残念ながらそこまでわからん・・・耳に自信を失う。

やけになってMDR-7506やMDR-EX800STとかモニターヘッドフォンを引っ張り出してきてもいまいちピンとこない。

最終的に、ネットの記事で違いが明白ってのを見つけてふだんはあまり聴かないノラ・ジョーンズ/Sunriseって曲をためてしてみたところ、ようやくメインスピーカーにて違いを感じられた。ロッシー音源と比べるたとき、HD音源はボーカルの定位が気持ち悪いくらい際立つ。立体感が出る感じ。しかし、同じ音源をiLoudのほうや、ヘッドフォンで試してもそこまでわからん(もともとモニターヘッドフォンは立体感には乏しいと言われるが)。これはひょっとしたらメインに使っているスピーカーJBL 4428のホーン型ツイーター(要はラッパみたいなものん)によって定位感がよりシビアになっていてそれでようやく違いを顕著に感じられたということかもしれない。

そして、個人的に音楽は聴くのも好きだが自分で作る側でもあるのだが、ざらついてる音源も好みだし、クリアな音も好みだし、なんなら別バージョンとして聴けてしまう。つまり違いがあったとしてもそれがそのまま善し悪しには考えていないということなのだろう。のっぺり/立体については、そもそもクリアなライブ音源というより、自分のとってきた音をあれこれ定位もいじりながら作っていくので、ライブ感あふれる、という感覚をそういえば忘れていた。

いずれにせよ、違いがわかったので一安心ではある。

2018年開始

あけましておめでとうございます。

2018年もあけました。今年は、年初に連休がありましたが、なんとこの連休(正確には連休前か?)でインフルエンザに罹患するという失態。そして、連休を使って療養しておけばよいかという浅はかな判断が裏目に出て、インフルはイナビルで対処できたものの、インフルを長引かせてしまったことによって肺炎になってしまいました。おかげで、1月の半分は寝て過ごす(というか寝たきり)というスタートとなりました。

けっこうちゃんとした肺炎になったようで、起きているだけでからだが辛くなったり、いくらでも寝ていられたり、咳をすると自分の息なのに悪臭がしたりといろいろ経験をしました。前半でインフルエンザだったときには、比較的意識もしっかりしていて、「熱が上がっている段階(=寒気がする)」「熱が上がりきっている段階(=自覚はあまりなく、台風の目のような状態。しかし測ると39度とかある)」「熱が下がってきている段階(=暑い、汗をかく)」のそれぞれをちゃんと知覚することができて、それはそれで納得したりと比較的余裕があったのですが、後半コントロールが効かなくなり、毎日点滴を打ってもらいながら寝ている日々では体力および健康の重要性を実感することができました。ということで、今年は健康第一でいきたいと思っております。

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IAS16_Day2

IAサミット二日目。選んだセッションにもよっているが、わりと「IAサミットならでは」な日になった。今年のちなみにセッション形式は、3本のセッションが並列で進行し、参加者は好きなものを選ぶことができる。3本のトラックには、明示的に名前がついていることもあれば、今年のように特にわかれていないこともある。別れている年は、たとえば「理論・探索」「実践・事例」「コミュニティ・組織」といった感じ。
今年は別れていなかったので、どこに参加したらよいかけっこう迷った。
また、この3本に加えて、Flex Trackという自由なトラックがあったりしていたのだが、それも今年はなかった。Flex Trackはけっこう惜しむ声が多かった。

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IAS16_Day 1

IA Summit 2016初日のレポート。基調講演を含め合計7つのセッション+ポスターセッションに参加した。例によって速報なので、写真やプレゼンテーションへのリンクは帰国後に。ちなみに今年は全セッションのビデオが後日公開されるとのこと。また、リアルタイムでの文字起こしも行われ、以下のリンクから参照することができる。
金曜のスケジュール
リアルタイムでのキャプション

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IAS16_Reframe IA Workshop

IAサミット初日の前日のプレカンファレンスワークショップの日。

今回で4回目となるリフレームIAセッションに参加。今回のテーマはMasterwork of IA(IAの代表作)。Pervasive IAの著者であるAndrea Resminiをはじめとして、パワフルなIAたちによるオーガナイズ。参加者もDan Klyn、Christina Wodtkeをはじめとした豪華な顔ぶれ。朝の9時から夕方5時までの終日ワークショップ。

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2015年の最悪 ワースト10

山崎先生に倣って、昨年のみなさんにごめいわくをかけたり、失敗してしまったことを書き連ねてみました。
いやー、なかなか一年って思い出せないですね。もっとご迷惑をおかけしているような気もするので、適宜更新します。気づいた方いらっしゃいましたらご指摘ください。

  • 黒須先生から依頼されていた原稿を飛ばしてしまった。
  • 大学の授業にて新ネタを投入しようと思っていたが間に合わなかった。
  • 台湾でのプレゼンテーションにて、ちょっとノリを間違えてしまって冷や汗(勘違い系)。
  • Service Design Awardの審査委員会にて、議論に追いつけずにたじたじに(主に英語力が原因)。
  • 海外カンファレンス出発日を勘違いしていて、子供の初のピアノ発表会を見に行けず。
  • 今年開催するService Design Japan Conferenceの準備が遅れてしまい、集客に焦り中(現在進行形)。
  • アムステルダムからの帰国便にて、アムス-フランクフルト便が欠航となり、かなり焦った(急遽スイス経由の便に振り替えてもらった。)
  • ほとんどギターに触らなかった。
  • 年末に風邪をこじらせて、会社を休んで点滴を打つ羽目になった。
  • せっかくNoomで痩せたものの、リバウンド。が、その後また持ち直したのでよしとする。

新年と振り返り 2016年

みなさま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

山崎先生の2015年の最悪10選にインスパイアされて、自分の2015年の活動をまとめてみました(基本的にコンセントで行っている個別のプロジェクト(クライアントワーク)は除いています。)

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