070327-28: 帰国(機内映画)

帰国の機内で、déjà-vu(デジャビュ)という映画を見た。以下ネタバレ含む。
(他にはStranger than fiction、Prestige、マリーアントワネット、007 カジノロワイヤル、ロッキーバルモア、Man of the year)

ストーリーは船の爆弾テロの犯人を追うFBIとATFとの物語。ストーリーはさておき、その分析を行うための機器がすごい。7機の人工衛星からのデータを合成して、きっかり4日半前の任意の場所の映像を好きなアングルから見ることができるのだ。赤外線記録の内容を元に、壁もつきぬけて、人の動きも再現される(人工衛星でなぜ赤外線映像?)。なぜか声も記録されている(なぜ音も記録できているのかは劇中で主人公も質問するが、だれも答えなかった、なぜか?)。

4日半かかるのは、収集したデータの解析に時間がかかるから、ということなのだが、そのわりには、任意の場所の映像を見ることができる。ということは世界中のすべての場所のデータをすべて記録して再現しているってこと?そのぶんどこかに介せきりソースを集中させた方がいいのでは?といいつつも、「圏外」とかいっているから、特定のエリアだけ見ているってことなのかな?設定上、つねにきっかり4日半前の画像しか見られなくて、ちょっとしか記録はできない。が、どこかでみつけた鞄の形をパターン認識で事件現場の過去48時間の画像とのパターンマッチとかもできてしまう。

現在の技術ではいかに解析パワーがあっても、原理的にできないような気もするが、衛星でデータをずっと取得していれば、空港写真レベルでは可能になるのかもしれない。複数の衛星からの映像の合成でどの程度高さ情報まで再現できるのかなぞだが、とられているデータによっては、たとえば3点からの写真があれば立体映像を作ることもできるかもしれない。昔ブレードランナーで古い写真を解析して、鏡の裏側を見るシーンがあったが、それを彷彿させた。

現在の技術では、レンズの後ろに複数の光学素子を配置して、入ってくる光をすべて記録して、立体画像として記録をするカメラの技術があった。それにしてもどこかに置いておいて、そこからの映像しか撮影できない。すべての空間の記録なんてどうやってするのだろうとしばらくストーリーはさておいて考えていた。

と、思ったら、途中でそれは嘘だったことが判明して(政府機関が主人公をだましていた、という設定)、実は電子望遠鏡の開発の途中で偶然発見された過去をのぞき見できる機械だった。それはそれですごいけど、急に普通のSFになったのでちょっとがっかり。

そしてわりとお約束の過去にタイムスリップして事件を防ぐ話に。それなりにはらはらさせられたが、なんかこの手の映画が多い気がする。バタフライエフェクト、エターナルサンシャインあたり。

たしかに、一度経験した過去を見ているから、デジャビュと、なるほどと納得。あとで解説見たらデンゼル・ワシントンだった。見えなかった。

別チャンネルで、Stranger than fiction、Prestige、マリーアントワネットも見た。Stranger than fictionは、どうして最後にオチをいじったかのあたりが若干こなれていない印象。アイデアはいいんだけど、ちょっと残念。Prestigeも時間が微妙に戻る映画で最初なかなかついていけなかったが、最後の最後のオチにはびびった。まさかねえ、水槽とは。。。マリーアントワネットはつまらなかったので5分くらいづつちょこちょこ見たが、まあ、いいや。

ついでに行きの飛行機では、007 カジノロワイヤルとロッキー最終話、Man of the yearを見た。カジノロワイヤルはボンドがニヒルな感じで、ポスターを見ていたときはなんとなく違和感があったが、むしろこのほうがスパイっぽいかも。行動もどことなく刹那的。しかし、一番の注目はゲリラ犯を追うチェイスシーン。逃げるゲリラ犯が走る走る走る、いろんなものをひょいひょいよけながら、高いところからもひょいひょい降りてくる。動きはまさに忍者。これまでに見たなかで一番忍者っぽい動きだった。しかしあの運動能力は驚きだ。ロッキーはまあよくがんばってて偉いね、って話。Man of the yearはアメリカっぽい泣かせるコメディ。以上。

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